作品の見どころ、その2のご紹介です。
【川辺のぞみ(夢文庫)「緑の多い書斎」】
木・紙・布・ワイヤー・オイルステン・アクリル絵の具など
本がぎっしり並んだ日当たりのいい木陰に座って、一冊一冊ひも解いてみてください。
本のなかのお話もすべて作者のオリジナル。
ここが別世界への入り口です。
【鈴木家(鈴木匠子・鈴木修)「Book of Days」】
透明水彩・アクリル・色鉛筆・夜光塗料・墨汁・カラーインク・ロウソク・ヒモ・紙一枚一枚めくっていく本の形式。ペラペラゴワゴワと仕掛けた紙のシャリ感による音がします。その気持ちよさったらありません。
また夜行塗料で描かれているページは暗闇で幽かに光ります。
鈴木匠子さんとお父さんの修さん(お尻の木工)によるコラボ作品。
【もえの「動物たちのお茶会」8才】
粘土・絵の具
ある日の動物たちのお茶会。
登場するのはキツネやウサギやクマ、ネコたち…どの動物たちもお母さんと子供たちとの組み合わせなっています。
赤ちゃんの泣き声や子供たちの騒がしさ、お母さんたちがふける井戸端会議の午後がおいしいお菓子とともに浮かび上がってきます。
【大槻葉子「穴」】
日本画用絵の具・ボールペン心の穴に潜ったら、そこからはなかなか出られない。出たくない。
年輪のように見える細かな線はボールペンによる描写。
作者の心象風景が伝わってきます。
【日笠庸子「SAITA」】
朴の木・金箔・プラチナ箔・和紙・墨汁金箔とプラチナ箔でできている花は作家自身。
ほんのり感じる紅色から色香が漂ってきます。
鏡の効果ともマッチして…訪れる人が行きに帰りにご自分の顔を映してゆきます。
これぞ狙い??!!
【micano「祝祭」】
水彩・オイルパステル
喜びとお祝いしたいことが
壁に掛かった絵のように いつまでもそこにありますように
分かち合ったひとと共に
その思い出はまぶしくて忘れられないほどの
愉しさに満ちていますように
(作家メッセージより抜粋)
【中村友紀「光と影」】
絵の具アクリル板を3枚仕立てにしたことで、白一色のアニメーションのような効果を生みました。
たぶん(確認はしていませんが)作者の狙いはこういう事かな…と、外の紅葉をバックに写してみました。
【平林真美子「みぃ〜せてぇ〜」】
パステル・段ボール額にとある意匠をほどこして、パステル画を立体にたのしく魅せることに成功しています。
画題は幼き日のワンシーン。記憶はやさしさとやんちゃが混じったあの日に戻ります。
0 件のコメント:
コメントを投稿