2015年10月31日土曜日

着想は眠らない展/作品集その9



とうとう最終回になりました。

これで「第3回着想は眠らない」展の全作品の紹介を終わります。



↓たくさんの「咲クヒト」平面シリーズから踊り出して、立体になりました。
咲クヒト-サクサク…木を削ってゆく小気味よい音が聴こえてきそうです。


「咲クヒト」ひらばやしよしお
木・針金 他

↓眺める・触れる・耳を澄ます・味わう・かぐ…
それらは皆の五感に訴えながら 刻々と変化し。ついには土に溶けてゆきました。


「飴ロード-変容する森」竹渕喜博



↓陽に透かして撮ってもすてきなのですが、陽に照らされても色合いがくっきり。
手染めのあまり糸が踊る織り織りの世界

「忘我亭の森」小島秀子
額…薗部秀徳-作
織糸






↓完全な人間なんて存在しない。どんな人間もどこか欠損してできている。だからこそ見えてくる「不完全なる美」。壊れたモノの中に美しさと刻まれた時間を凝縮しました。



「不完全なる 4」二村元子
粘土・鉄古材・弁柄 他





↓好きな碧色だけをつかった、神秘の夜のものがたり。


「碧色」小野寺理英子
羊毛フェルト


↓忘我亭室内の小窓をジャックして、果てしない生物の輪廻を表しました。生きては死ぬを繰り返す命のつながりを、上下にしつらえた鏡が手助けしています。



「数珠つなぎクリーチャー」HiroRing
ハーティーソフトクレイ・アクリルガッシュ・ミラー・テグス


↓頃はちょうど稲刈りの時季。虫たちにとってふわふわの薦は絶好の冬眠場所。しかし人間が考えるように自然の摂理に従って眠りにつくのか否か…もしやそこは異次元への入り口かも知れず…薦をとおしてあちらとこちらの世界を行き来する虫の魂を想念しました。



「冬眠」こよみ丸
菰・フィルム・木製洗濯ばさみ











2015年10月29日木曜日

着想は眠らない展/作品集その8

作品集も8回目になりました。






↓書での参加です。媚びない文字が凛然としています。


「凛然」安田孝子




↓9才女子の作品。左下の水道には汚れた野菜。その上のカゴには洗った後のきれいな野菜が入っています。ディテールまで幸せな動物たちの畑。


「動物たちの畑仕事」MOENO
紙粘土・絵の具・木箱・土


↓ガラスとパラフィンでプチプチなクッションを表しました。
触ると今にもへこみそうですね。


「孕む #10」横山翔平
ガラス・パラフィン




↓ワイヤー空間をしつらえただけでなく、茶道の基本作法にのっとり、茶道口・にじり口・床の間・点前座・客座・庭がきちんと造られています。

チャシツ「E=mc2」 所孝一
ワイヤーメッシュ・規格鋼材・結束線・スタイロフォーム等




↓上部の基盤が宇宙時間の早回しを見るようで、隅々まで目を凝らして鑑賞したくなります。


「森に還せるもの」Mikiji
オイルパステル・アクリルガッシュ・Aqyla


↓高価なハイテク調理器。修理不能になり分解したら、別世界への入り口が開きました。

「アレキサンドリアの灯台 又は
ハイテク調理器へのオマージュ」TAKANY
部品











2015年10月28日水曜日

着想は眠らない展/作品集その7


今日はとても暖かです。
薄着で忘我の森を歩いても、からだがポカポカしてきます。

「着想は眠らない展」の作品たちぼちぼちご紹介しています。
その7です。


↓大好きなインコたちをマグネットでボードから脱着できるように仕上げています。
その日の気分で遊びます。中2女子の作品。


「インココレクション」AYANO
フェルト・綿・ブラックボード・マグネット




↓さあ、何を創ろうかな。迷って鉄板を細長く切っていったら 手が自然に動いて、導かれるようにでき上がったそうです。




「気迫」五味千秋
鉄板


↓陶芸家とイラストレーターのコラボ作品。
モミの木と一体化しています。








↓ご自身を蜘蛛に喩えた、少しブラックで愉快な粘土作品。


「今日はどこへ行く?」高瀬順子
粘土



↓はじめて使った漆。合成漆といえども扱いがとても難しかったそうです。


「夜の花」大槻葉子
合成うるし・和紙・アクリルガッシュ


↓羊がメロディーを奏でる音符のように、そらに舞い上がりました。
50cm四方のパーツを12枚合わせたものを組作品にしました。



「もしも羊が…音楽なら」小沢智恵子
羊毛・テグス・ワイヤー












2015年10月26日月曜日

着想は眠らない展/作品集その6



ぼちぼちご案内しています。
ぼちぼちといいながら、地道にご紹介を繰り返していたら、6回目になりました。





↓青白磁の陶芸家による作品。チャレンジ精神に富むご自身にとって、毎回 本業の陶ではなく、未知の分野で参加していただいています。
今回は版画。黒色のみによる手彩色。一枚一枚微妙に違えて20枚描きました。これは7枚目。


「Door」加藤委
ペン・紙





↓自身の顔をキャンバスにしました!  作家魂に感服です。秘めているものは写るのでしょうか。精霊シリーズ(おめんちゃん)の一連作品。


「森の精霊-こころの目でみること」我妻珠美
(撮影:百井謙子/Mphoto)
カラー写真


↓セピア色の印刷物ではありません。ウッドバーニング手法です。コテで濃い部分は何度もなぞり仕上げました。すごみに磨きがかかっています。


「まなざし(アカオノスリ)」文鳥。
ウッドバーニング




↓錫の柔らかさが最大限に引き出されています。タイトルの「tears of tin」は作者自身の涙のようにも感じて。北海道在住の金属作家です。



「Tears of tin」武田享恵
錫・アルミ(フレーム)



↓キャンバスの表は真っ白です(左)。お客様はみなさんハテナマーク???
「裏を返してみてください」とのコトバに誘われて、手に取ってみれば…!! 
作品だけでなく、ごらんになったみなさんにも微笑みがこぼれています(右)。


「どこにいても微笑む」MIZUKI
アクリル


↓つながる5角形はすべて一枚の板から彫り出しています。時間と情熱が生み出したといえる作品。アルファベットのプラチナ箔がゴージャスなポイントになっています。


「Pentagon Graffiti」Hikasa
朴の木・プラチナ箔











2015年10月25日日曜日

作品/チャシツ「E=mc2」での茶会


今日は、お天気も上々の茶会の日。
遠方からも近場からもありがとうございました。
森に見守られて、「着想は眠らない展」の所孝一さんの出品作品 
チャシツ「E=mc2」での茶会がとどこおりなく無事に終わりました。

すべての方を写真には写しきれなくて。ご報告のみの写真ですが。。。


↓亭主の五味さん。茅野市のお茶の先生です。



↓みなさん、お点前に見とれます。
チャシツは鉄の格子でできています。





↓所作もしずしず。このときばかりは日本人のDNAを感じます。






↓引きぎみにとると、チャシツのカタチがわかります。





↓おうす、おいしい!!  みているこちらもわくわく!








↓この写真、なんだかとてもいい雰囲気。



↓ロックな人もいらしてくださいました。











2015年10月24日土曜日

着想は眠らない展/作品集その5

ぼちぼちご紹介しています。

回を重ねて、その5になりました。

↓全部廃材でできています。土に埋まっていたノコギリの刃に金箔を貼ってゴージャスに。小学校で不要になった陶芸用の窯で一番下の生き物を焼きました。

「記憶かなたに」清水正一
鉄(おびのこ)・金箔・ガラス・銅線・陶土



↓柔らかい風合いの手製バッグ。模様を額の中の絵に見立てたデザイン。最近ライフワークにしているおとぎのくにのモチーフです。中にも続き模様の隠し革があります。

「Fairy land  (otoginokuni)」sho
革・染料・ボールペン・スプレー・アクリル絵の具




↓忘我亭のドアをくくると、いちばんはじめに迎えてくれます。
生命体の一連の営みを異なる高さで表しました。

「宿る運ぶそして還る」ATSU
wood

↓第1回目からの3部作になっています。今回で「Key」をめぐるご自身の旅は一応終止符なのだとか。コーヒー缶で作ったイスがキュート。

「(The key? Yes,yes I know. So.it's me…)I am the key」庭爺
木材・ドライフラワー・コーヒー缶・粘土




↓いろいろな意味を持つ「つばめ」。しばらく題材にしているそうです。



「使徒」山田美登里
絵:油彩 額:木・フェルト

↓枯れ木はご自身。色とりどりの毛糸は作者を励まし支えてくれる親友たち。巣の中には、四男君のお食い初め時の 歯固めの石が収められています。原毛がついていましたが、それはリスに持ち去られてしまいました。



「Mother」ネロラ
庭の枯木(沈丁花)・毛糸・鳥の巣・歯固めの石











2015年10月23日金曜日

着想は眠らない展/作品集その4


ぼちぼち、作品をご紹介しています。
55人の55様の表現の中から。。。
作品集その4。

↓全体を陶で、猫を段ボールで創っています。


「少し大きくなったmerciちゃん」ma-sai
白ビリュウ土・釉薬(銅化粧/ゴールド/白マット/赤えのぐ)・ダンボール・アクリルガッシュ



↓熱帯のジャングルはものしずかで、かしましい。

「熱帯の水辺」MAKIKO
木製額・パネル・樹脂粘土・リキテックス






↓紅葉前線南下中。等高線に沿って厚紙を切り抜き、着色しています。

「空中散歩-日光の秋」渡辺正人



↓漆作家の作品。実物はバックの赤がもっと沈んで美しい色なのです。

「借景」山脇千尋
銀杏・漆・錫・金


↓数字を全部足した人がいます。


「無題」両角庄二郎
紙・ペンキ







↓額を2つ重ねて、奥行きを深くとっています。そのぶん細かい細工が可能になりました。

「コーヒータイム」濱島弘枝
不透明水彩・マーカー・テグス









2015年10月21日水曜日

着想は眠らない展/作品集その3

ぼちぼちご紹介しています。




ガラスの中に気泡で創ったフレームを閉じこめています。試行錯誤の末の大技!



「Frame」小坂未央
ガラス



「ヒトガタ」を創りつづけています。四角いスカートしか はかない とある女性像。


河野滋子「四角のスカート」
木・石塑・布・アクリルグワッシュ




↓地球という星に住まうことの意味を問いつづけ、人としてどうあるべきかを発信しつづけている染色家の作。
目に見えない放射能を緑色で可視化しています。



イマジン(失われ行く自然)田中ゆきひと




↓白クジラの親子に、地球と人類の未来を重ね合わせています。右上の丸いものは鏡。なにが映りこむのでしょう。


「予知夢〜ソウゾウ ト ハカイ〜」水谷美穂
コルクシート・木屑粘土・平軸・アクリル・ラメ




↓シートに寝っ転がって、作品越しに空を見上げてはじめて完結するインスタレーション。今の気持ちをこめています。みなさんもぜひ体験しください。モデルは作者。

川口淳子「今」
糸・毛糸・布・クリアーファイル



↓石の彫刻家。屋内設置ですが、森に持ち出してもリズムいっぱい。


「春の譜」林遼
トラバーティン