2016年12月28日水曜日

花芯白菜

花のような
芯が黄色でふわふわな
「花芯白菜」をいただきました。
結球しない白菜。現在普及している白い白菜の先祖にあたるそうです。
まずは生で食してみよう。
肉厚の部分…ピクルスはどうかな。
その次に火入れしてみます。
新しい食材が届くと、素性を知るまで厨房は試行錯誤でソワソワなんです。














2016年12月24日土曜日

Merry Christmas!!

Merry Christmas!!
蓼科に雪はなく、むしろ暖かさを感じるイブ。
今夜は降る星も見えそうです。
















2016年11月10日木曜日

アーティストトークの様子/「着想は眠らない展」



アーティストトークの様子をまとめました。
今年は16名の作家の方々にご参加いただくことができました。
マル秘テク ? や生の声などをお聞きしながら、対話形式で進めていきました。
Raiさんはご自身の振り付けによるインド舞踊Liveをもって作品としました。

どうしてトークの時間を設けているかといえば、作品だけを見るのと、作者の生の声を聴くのとでは理解の深さが違ってきますし、
なにより、作品が作家自身そのもののように見える瞬間があって、この秘密を知ってしまうともう後戻りはできません。














最後は忘我亭に来ることができた参加者の皆さんによるラクガキ。






これで、着想は眠らない展レポはすべておわりです。
遅れても頑張って設置にいらしてくださった所孝一さんの作品も
作品リストに無事ご紹介できました。

また来年、お目にかかりましょう。















2016年11月7日月曜日

インターリンク・アート賞


「着想は眠らない展」のもう一つの柱は
インターリンク・アート賞です。

「着想は眠らない展」はただ展示して終わりという展ではありません。
表現する人と 見る人、それをつなぐギャラリーとの有機的な三角形が成り立てば良いなと思っています。
また、忘我亭の見る人は見るだけでなく表現する人を応援しようという気持ちが高いのも特徴です。それが、choiceという形になり、インターリンク・アート賞につながっています。

インターリンク。アート賞は
アートコレクターであり、芸術に造詣の深い小野三四子さんによるお一人セレクト。
三四子さんとは忘我亭オープン以来のおつきあいです。かれこれ20年ぐらいになるでしょうか。
毎回お話を重ねていくうちに、独特のセンス、好奇心と度胸の塊のような方だなあと実感、第一回目からお願いしています。

今回はジャンルも幅広く、力作が多かったので、一作品に絞ることはとても大変で大いに悩まれたことと思います。

最後は老眼鏡もとりだして…
一泊されたのですが、二日目にようやく決まりました。


インターリンク・アート賞はこちらです。


賞金¥50,000と記念の盾が贈られます。

おめでとうございます!






















「着想は眠らない展」choice by ヴィナイオータ


忘我亭でのヴァンドナチュールのワイン。
両輪のもう一社がヴィナイオータさんです。
欠品がつづくことが多いのがなかせどころですが、こちらもファンが多いのです。


オータさんの味筋は枠にとらわれないところでしょうか。
いつも、こんな味筋があったのか…と、驚かされることしばしばです。

ヴァンドナチュールのワインは、一度はまるときっと虜です。





《choice by ヴィナイオータ》

こだわりのワイン



*「すみっこのひみつ」

*「22才」

*「居心地の良い言葉」


担当の萩野さん、今年もありがとうございました。

























「着想は眠らない展」choice by ラシーヌ

さて、いよいよ「着想は眠らない展」も佳境を迎えました。

忘我亭のワインは「ヴァンド ナチュール」を使用しています。
10年以上も前でしょうか、ヴァンドナチュールに変えてから、他のワインには手が伸びなくなりました。
お客様も初めはなれないようでしたが、いまではこの種のワインをご所望です。

ぶどうを育てる畑内でのこだわり、無農薬、有機農法だけでしたら「自然派のワイン」という括りになりますが
そこからさらにワインをつくる工程でこだわりを重ねているのがヴァンドナチュールなんです。
ぶどうがあるがままに発酵して自身でワインの味を作り上げていく、それを無理に添加物などを使ってボディーメイクせずに、ぶどうの精をそのままいただくよう心がけてつくる。それがヴァンドナチュールなんです。

忘我亭では何社が入っていますが、とくに初めからお願いしていた
「ラシーヌ」さんと「ヴィナイオータ」さんに、choiceをお願いしています。


ラシーヌさんの味筋は、優雅・上品です。
社長の合田さんには、取引を申し出た時、「なぜうちのワインが良いのかを説明してください」と言われたことを懐かしく思い出します。


《choice by ラシーヌ》

こだわりのワイン

*「きいてみる?」

*「毎日あなたとはなしたい」


社長の合田さん、担当の太田さん、ありがとうございました。


















2016年11月6日日曜日

「着想は眠らない展」choiceその9


choiceその9は「一粒で2度」さんです。


「一粒で2度」さんはとてもグルメな方。
上京した折には、おいしい料理屋さんなどにつれて行ってもらったりします。

「一粒で2度」の名前のいわれは、
一回で一つの目的をめざすのは、ふつうなんですが。
一回で二つの目的がめざせたら、すばらしいのではないか…というポリシーからです。
わたしなんぞはなかなか目指せませんが、一つのことにプラスαが付いてくるとワクワクしますよね。

アートにもとてもとても理解が深い方です。



《choice by 一粒で2度》

ビール券一封

*「未完の塔」

*「メルシーちゃんの旅」

*「MANDARAKE」

*「深海」

*「POOL」

*「スチールの腑」



















2016年11月4日金曜日

「着想は眠らない展」choiceその8



choiceその8はsariさんです。

sariさんとのご縁は、7年ほど前になるでしょうか。
私が無性に絵を描きたくなって、1日1作、100作を目指してブログに載せていた頃
どこからともなく拙作を見つけて、応援してくださってから今に至ります。

今はバリバリのアートコレクター。
ご自身も織りを始められて、工房に通っています。
パン作りも玄人並みなんですよ。



《choice by sari》



大江憲一作 醤油差し


*「毎日あなたと話したい」

*「       」


忘我亭注//タイトルの空白部分は、提出時の作家キャプション通りになっています。

























「着想は眠らない展」choiceその7

choiceその7はアユホヨさんです。

アユホヨさんも一回目からずっとずっと「着想は眠らない展」を応援してくださっています。
奥様は香道の先達。忘我亭でも香道のプチワークショップをお願いしています。

香道は香りを聞く、というだけではありません。
書、和歌、日本美術、源氏物語の解釈、香木の知識、織物などなど…
日本文化全般にもグローバルな意識を持っていないと楽しめない領域。
わたくしなどはいつも追いつけども追いつかない「香道」の背中を追いかけながら、香を聞かせていただいています。
ある意味、とても贅沢な分野だと思います。

アユホヨのいわれは、アユとホヨという名前の飼い猫から。
殺処分寸前の猫を保護して、飼っています。
2匹とも もうおばあちゃん猫なんですよ。


《choice by アユホヨ》


商品券一封

*「ぬらりんぼ」

*「Terminal」

*「早く!  早く!」

*「LOVE」


以上です。




























「着想は眠らない展」choiceその6


「着想は眠らない展」choiceその6はビッグ1さんです。

ビッグ1さんも初回からずっとこの展を見守り、支えてくださっています。
ビッグ1さんは地元のスーパー。安心で安全な野菜や果物がとてもおいしいです。
県外からの大手スーパーの攻勢もはね返し、お祝い事のある時、お給料日前の日…などなど、どんな時でも地元主婦の味方です。

社長の武田さんはアートをこよなく愛する紳士。その横顔は思惟にとんでいます。



《choice by ビッグ1》



信州産のりんご・サンフジを1箱


*「2つの間」

*「コトバ」

*「まむしの森」

*「形を崩し、輪郭を失い、やがて微となる」

*「在ル。WトG」

*「透明なコトバ」

*「彩(いろ)のコトバ」

*「言の葉」

*「虹のことば」




以上です。

りんごは種類によって収穫時期が異なります。
サンフジの収穫はもう少し遅くなってから始まります。
発送は12月上旬にそれぞれのご自宅に発送となりますので、しばらくお待ちください。

























2016年11月3日木曜日

「着想は眠らない展」choiceその5

choiceその5は小島秀子さんです。

小島秀子さんといえば、染め織りの世界では多くのファンを持つ作家。
秀子さんに出会ったことはなくても、ミセスや婦人誌の表紙で出会っているはず。
モデルさんお召しの着物や帯は彼女作の時があるんですよ。

自ら糸を染めて、それを織り上げてゆく。
膨大な時間をかけた一織り一織りに、細やかな神経と色糸の織りなす妙がハーモニーして、秀子さんならではの淡い色調を浮かび上がらせています。

前回は秀子さんもこの展に作家として応募していただいたのですが、今回はchoiceに回ってくださいました。
お一人の方に自作の作品を。


《choice by 小島秀子》


小島秀子作 小袱紗


*「すみっこのひみつ」




以上です。











「着想は眠らない展」choiceその4

choiceその4は紫の上さんです。

紫の上さんも初回からご参加いただき、みなさんの作品の変遷をごらんになっています。
お嬢様もアート界に身をおいてらっしゃるので、暖かい眼差しは作品の隅々にまであますことなく注がれています。お茶目な女子です。



《choice by 紫の上》


金一封

*「蓼喰小噺」(たでくいこばなし)

*「言の瀬にて」

*「ことば」

*「ウエディング ベル」



以上です。

タイトルはいままでご紹介してきた一連の作品表記を基にしています。
出品作品には同じキーワードでも、カタカナ表記の方とひらがな表記の方がいらっしゃいますので、ご自身がどちらにされているかご確認ください。


































「着想は眠らない展」choiceその3

choiceその3はレディー・カノンさんです。

レディー・カノンさんも初回からずっとずっとこの展と作品を見守ってくださっています。
諏訪市の「北沢美術館」のフォローガイドをなさっていて、エミールガレなどガラスアートの変遷など、とても深い造詣力をお持ちの方です。

キュートでとっても可愛いい女子なんですよ。


《choice by レディー・カノン》


商品券一封


*「Babel  III 

*「どんぐり」

*「コトバナクイリマジエル」

*「コトバ」

*「物語は始まり、そして終わる」

*「虹あそび」
(特に2才児ののびのびさに対して)


以上です。

タイトルはいままでご紹介してきた一連の作品表記を基にしています。
出品作品には同じキーワードでも、カタカナ表記の方とひらがな表記の方がいらっしゃいますので、ご自身がどちらにされているかご確認ください。





























2016年11月2日水曜日

「着想は眠らない展」choice その2

choiceその2。オルトフォンさん。

今回、初めてご参加いただきました。
お酒とクラシック音楽と初版プレスのレコードをこよなく愛する方です。
アートにも理解が深く、某美術館では公募展の審査員の一人に加わっているそうです。
忘我亭の展覧会にもよくいらしてくださっていますよ。お会いになった方、多いんじゃないかしら。



《choice by オルトフォン》


A)全国の米どころの新米 7銘柄が入った「きき米」セット。

*「蜜を吐く」



B)オススメこだわりのワイン 下記の作品に赤白 どちらか1本

*「Bird Call」

*「無題」



忘我亭注//「無題」はあくまで「無題」と書かれた表記の作品ですよ。


以上です。



























「着想は眠らない展」choiceその1

choiceその1-プチちゃん

一番初めにいらしたプチちゃんさん。
雨の日や日が暮れてからでは作品の細部までよく見えないからと、晴れた日のお昼間にいらしてくださいました。
ご自身も絵画をコレクションされたり、作家の方とも広く交流のある方です。

「着想は眠らない展」の1回目から参加してくださっています。
プチちゃんのネーミングは飼い猫の名前から。ハートフルな暖かい視線を持った方です。


《choice byプチちゃん》


A)信州川中島の新米 5キロ こだわりのはざかけ米。

*「白白明けの朝露植物」
*「話してごらんよ」
*「種の記憶」
*「コトバ」
*「2つの間」
*「広大な感情の原をコトバの星空に立ち家路を想う」
*「動物たちのお風呂」

B)金一封

*「ツタエタイプライター」
*「connection」
*「牛乳の麓」
*「drown in you」


以上です。
今回はタイトルのみ掲載させていただきます。
タイトルはいままでご紹介してきた一連の作品表記を基にしています。
出品作品には同じキーワードでも、カタカナ表記の方とひらがな表記の方がいらっしゃいますので、ご自身がどちらにされているかご確認ください。


川中島の新米は展の終了後、ご自宅に農家から直送されることになっています。




























2016年10月27日木曜日

「コトダマサマ」work-in-progress

こよみ丸作「コトダマサマ」work-in-progress

一度口から発したコトバは宙を翔ぶ。
それはブーメランのように魂を持って自身に返ってくる。
コトバがコトダマになりえる一瞬である。
和紙と新聞紙で作った15個の風船張り子。
15名の参加者に一人一つずつ渡した張り子の中に
各々のコトバを吹き込んでもらい、コトダマとする。
順次積み上ってゆくコトダマをかぶることでコトダマサマと化すという  
作っていく過程をご覧いただく作品。

下準備//風船に和紙と新聞紙を交互に貼り付た後
風船の空気を抜いて丸い張り子を作ります。

全部で15個作りました。

手順1//穴の部分から思い思いのコトバを吹き込んでもらいます。

手順2//耳に当てると、あら不思議。なにかがこだましている!
一つより二つのほうがわかりやすい。
たった今入ったコトバか?!  


1人目です。コトバを吹き込んで、紙製の型に装着しました。

2人目の方です。
耳のようにもみえます。

3人目の方。
申し出はおそるおそるですが
どなたも面白がってくださっているので、ホッとしています。

4人目の方です。
仮留めしたホットボンドが唇に触れてしまって熱かった!
なので「アチッ!!」というコトバが入りました。

5人目の方です。
展の搬入設置が夜になってしまいました。

6人目の方です。仮留めなのでおそるおそる〜

7人目の方です。野望を吹き込んでいただきました。

8人目の方です。
ここまで来るとカタチが見えてきます。

9人目の方です。
頭が小さいので埋もれてしまいましたが
とても楽しんでくださいました。

10人目の方です。
花売り娘みたい。

11人目の方です。
コトダマサマ母子像。

12人目の方です。
コトダマサマ坐像。

13人目の方です。
断られるかと思いましたが笑顔で応じてくださいました。

14人目の方です。
コトダマサマという呼称がしっくり。


ラスト15人目の方です。
おコトバは「ニャ!!」でした。??


出来上がったコトダマサマは展の期間中
希望の皆さんにもかぶっていただいています。
Special thanksとしてまた画像をご紹介いたします。

PS.あと15個は載せられると思いますが、張り子を作る時間がなく断念しています。
けれども、なにかの折に続行するかもしれません。




















2016年10月26日水曜日

第4回「着想は眠らない展」作品紹介⑥



吉野剛広 「まむしの森」
大きいサイズの部

木・油彩

森には言葉が満ちている。
その言葉は、自分は何者かという問いへの示唆を与えてくれる。
ぼくの心の中に住んでいる
まむしの形をした不思議な森。



杉本ひとみ 「きいてみる?」

押し型成形・くり抜き

脳ミリ直通電話があったとして
聞こえるのは言葉なのか?

コトバを使うのは本当にじれったい。
"この感じ"を100%伝えられない。
だから私は作品を作る。
自分の脳内をさらけ出すはずかしさはあるけれど
コトバを介するよりホンモノな気がする。



岡野里香 「A  Novel」

陶芸//紙に泥しょうをつけて焼く・酸化銅・洋白ガラス

たくさんのコトバを永遠のカタチに。
文庫本のページを破り、泥しょうをつけて乾かす。
1230℃で焼成。

忘我亭注//もう1点「Cloud of Words」(森設置)も出品




HiroRing  「ぬらりんぼ」(付属本/ぬらりんぼの飼い方)

樹脂粘土(Hearty Soft)・アクリル絵具・つけマツゲ

オリジナルキャラクター「ぬらりんぼ」は
頭とお尻だけの不思議生物です。
どうぞ手に乗せて遊んでやってください。
今回は、謎の生態と飼育方法を紹介した
初の書籍『ぬらりんぼの飼い方』を添えました。



杉原倫子 「drown in you」

ガラス/ムリーニ技法・キルンキャスト

香りは時に人を惹きつけ、好印象を与える。
コトバはなくても、互いに興味を持ち
いつの間にか相手に溺れてしまう。
そんなイメージで制作しました。



S.MOROZUMI  「無題」

合板・木・ペンキ・カタツムリ

人間ーことば
ことばのない世界は想像できない。



五味千秋 「スチールの腑」

ソーチェーン

はがね(スチール)の連鎖で
有機体な形を表現してみました。



濱島弘枝 「人・ひと・ヒト」

和紙・ポスターカラー・テグス・ビーズ

・「無限」という言葉にしようと思ったけれど
時々自分を励ましてくれる言葉にしました。
・友達よりもらった和紙(の紐)があったので利用してみました。
・もっと本を読んでおけばよかったと後悔しました。
・「怠け者は夕方忙しくなる」を実感。
毎度のことなれど…




小野寺理英子 「想い 〜人魚姫より〜」

紐・ガラス・ビーズ・貝・珊瑚・鱗・フェルト

月夜の 下
蒼い 海の底
叶わぬ 想いは 泡となる
届かなかった コトバと共に…



Rai  「 राग 」

11/6(日)1:30 より舞踊LIVE

はじめに音があった。
コトバになったとき
物語を紡ぎ出す。

忘我亭注//
*タイトルの「 राग 」は「感情等色々な意味が含まれているのですが
音楽で言えば旋律のようなニュアンスです」とのことです。

*展の最終日 1:30PMより 舞踊があります。
  この舞踊がRaiさんの作品となります。



所孝一 「言鐸」

朴の実・ネット・泥土・その他

言葉が言葉になる前の衝動のようなものを
作品にしました。


こよみ丸 「コトダマサマ」

風船・和紙・新聞紙・糊

一度口から発したコトバは宙を翔ぶ。
それはブーメランのように魂を持って自身に返ってくる。
コトバがコトダマになりえる一瞬である。

和紙と新聞紙で作った15個の風船張り子。
15名の参加者に一人一つずつ渡した張り子の中に
各々のコトバを吹き込んでもらい、コトダマとする。
順次積み上ってゆくコトダマをかぶることでコトダマサマと化すという
work-in-progress.

画像は15人目で完成したコトダマサマ。
1個目から15個目までの進行状況が作品となる。
追って別ページにて。




















2016年10月24日月曜日

第4回「着想は眠らない展」作品紹介⑤



チャン フェイ ミン  「FAULT LINE」

鋳込み

制作における私と自然が接触した記録の過程は
表現のための"語彙"となって蓄積されます。
その"語彙"を"言語"として
作品に視覚化することで表現しています。



吉松勇一郎 「未完の塔」
大きいサイズの部

mixed media

旧約聖書に出てくるバベルの塔。
それをイメージとして。
この塔を作るということになり、
1つの言語だったものを
神がたくさんの言語、言葉を作り
この塔をつくるじゃまをした。



河西啓太 「どんぐり」

ことば

つくることと
つくらないことの
はざまで。


     どんぐり

   いつものじかん
   いつものばしょで
   ちいさなおじさん
   やっぱりすわって
   
   よみもしない
   しんぶんかたてに
   なにをぼんやり
   みているのだろう

   めのまえにある
   あんなにおおきなきが
   おじさんのちいさなひとみには
   たとえうつらなかったとしても

   こもれびのさきざきに
   ひっそりねむるどんぐりの
   ひとつびとつに
   こころをよせて

   あしもとにおちてきたそれだけは
   ぬれたかみにつつみこみ
   このはのなみのおとのなか
   ことばのうまれるまえのせかい




もえの(10才) 「動物たちのお風呂」

紙ねんど・えの具

くまと猫とキツネとうさぎの親子が
仲良くお風呂に入っています。





ノモトヒロシ 「私が私でなくなる   コトバはいらない」

ブリキ・アクリル絵の具・色鉛筆・他

私とあなたをつなぐカタチです。
自由にマスクをつけて下さい。

(忘我亭注//ノモトさんはもう1点
「Bird Call」も出品されています)




micano  「毎日あなたと話したい」

インク・水彩・色鉛筆

あなたに365回分の話題を提供しました。
その日のスケジュールを書く。
日記、ポストカード・ぬり絵・絵を描き足すも良し。
飾るも良し。
月ごとに12枚のカレンダーが出てきます。
横に重ねて左の箱から右の箱に移動することを想定していますが
縦書きも可能です。



kian  「蜜を吐く」

石塑粘土・ステンレスアルミワイヤー・アンティークビーズ

品の良い老人が思い出す
古い昔のひと夜の恋
記憶からはがれ落とされないよう
何度も見た秘密の恋


sio.  「広大な感情の原をコトバの星空に立ち家路を想う」

木バネル・アクリルガッシュ+アルキド

コトバハタダヒタスラニ
ヤミヲ光ニカエル
ヤミニ光ヲアケル

そんな心象の風景を
想い描きました


足立紀美子 「ウエディング ベル」
(話と和と環  わとわとわ)

牛革・古布(打ち掛け)

息子の結婚が決まった時
穏やかで明るい会話の絶えない家庭を築いてほしいと
デザインしました。
そして、この秋
女の子 環(たまき)が生まれました。
この子を見ていると、
笑顔は人の花といいますが、本当にそう思います。
笑顔の輪が広がり
これからどのように育ち
どんな花を咲かせるのか
大切に見守っていきたいと思います。




佐竹昌子 「言の葉」

墨・透明水彩・漫画原稿用紙

「梢風」は義理の兄が彫ってくれたわたしの雅号印。
その兄を印で表して
この言の葉が大地に落ち
そこから家族が生きている。
兄への追悼の意味も込めています。