2014年10月29日水曜日

「着想は眠らない」展…作品の見どころ//その3


「着想は眠らない」展//作品のみどころ「その3」です。



【馬場あゆみ「赤鳥夜粒」】

アキーラ絵の具・アクリル絵の具・ホワイトワトソン紙

夜と朝の対比が、ビンの中と外の風景で表されています。
想像上の赤い鳥が昼と夜をとりもつ生き物かもしれません。









【Sho「Magnetic field」】

革・シルバー950・錫・ビーズ・スワロ・ラメ・アクリルスプレー・和紙・紙

宇宙の磁場をもてる限りの技術と工夫で構成しています。
エンボス加工や銀板の切り出し、スワロビーズやシルバーのテグス遣い、フランス額装での縁取り。すべてがバランスしあって宇宙の不思議がきらめいています。









【武田享恵「tin」】
静かなバランス、なにものにも従わない意思。
ただ、あるがままにいさぎよく。北海道在住のプロ。金属作家です。









【平林義男「シャワータイム」】

アクリル・昭和20年頃の画板

線画による女性像。ロマンチックな笑みがこぼれてくるのは、作者の人柄のせいでしょうか。もはや骨董とも言える使い古された画板に描かれています。










【水谷美穂「re-born 〈再生〉」】

木くず粘土・コルク・アクリル絵の具・ラメ・グラスサンド・ウッドバーニング技法


大きな翼と深い海を思わせる色が、これから起きるであろうただならぬ奇跡を思わせます。くっきりした刻印のようなアウトラインはウッドバーニングによるもの。









【明山映「彼女が経験したこと しなかったこと」】

梱包紙に油性マジックで描画

人や木や植物や風や…目に映るものいえ匂いまでを記号化して描いています。
拝見していると記号の連鎖がほどけて、とある女優がたどったであろう人生が見えてきます。










【tagiruka「それは船か亡霊か」】

アクリル・シナベニア

この斜めの傾き角度。これは写真を撮ったわたしの作為ではなく、作者の作為。
解体をただ待つおびただしい船の墓場のような場所…インド・クジャラート州アランの海岸線。ひたすらリスペクトするその場所の方角・尺度に作品をぴたりと添い合わせたもの。








【五味千秋「気ままな連鎖」】

鉄板(1mm)


硬く冷ややかな鉄板のいろいろなカタチを、額縁の木の柔らかさ暖かさでつなげています。人間も手をつなぎあって助けあう…そんなメッセージも込められています。









【山田美登里「Melancholia」】

モデリック・スワロフスキービーズ・布

私的作品。ここ数年で大切な人を次々と失い、どうしようもない喪失感を抱きつつ、鎮魂の意を込めて造ったそうです。あふれる涙がスワロで表されています。


















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